今週の本【11/26~12/2】
こんにちは。芦田です。
毎日本を読んでいるわけではないので、一週間毎に書くことにしました。ブログに書くのは、基本文学作品のことにしようと思います。
今回ご紹介するのは5冊です。
1.少し変わった子あります/森博嗣
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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大学の先生が不思議なご飯やさんに通う話なのですが、とても綺麗で最後はひやりとするお話でした。
そのなかで出てきた台詞で気に入ってるのがあります。先生の言葉なのですが
「どんな名前で、年齢はいくつで、出身はどこで、どんな身分で、どんな生活をしているのか、どんなことを考えているのか、そういった説明的な情報によって、その人間の味わいが変わるだろうか。それが、人の本当の価値だろうか。そんな情報は、いくらでも捏造することができる。そういった情報に、普段どれだけ私たちは惑わされているだろう。」
(引用のようなやり方はどうすればいいのかよくわかっていません。模索します…)
インターネット等から得られるプロフィール情報などは確かにその人を理解する上で大切な情報です。しかしそれらを一度置いてみて、目の前の相手に集中し仕草など細やかなところを観察してみるとその人の本性が見えるような気がします。ちょっとハッとした文章でした。
全体的に読みやすく、どこかほっこりできるよい作品です。私は好きです。
2.約束/石田衣良
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 文庫
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泣けるようなちょっぴり重たい短編集です。人が死ぬ感じの。これは学生の時に読みたかったなぁと思います。
個人的にはひとり桜に出てくる台詞(また台詞の引用になりますね。)で、
「美しいものがすべて、記録されて、印刷されて、世の中に広くでまわるなんて、つまらないじゃないですか。」というのがありまして。
たぶん世の中の美しさって、写真に写らないものの方が多いんじゃないかと思うんです。私の好きな人はカメラを向けるとだいたい変顔してきますし。そうじゃないな。その人の雰囲気や声のトーン、表情、自分の気持ち、その時々の状況に依存しているように感じます。自分だけが知っていたい美しさもあるきがしますし。
3.音量を上げろタコ!何歌ってるのか全然わかんねぇんだよ!/三木聡
音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! (角川文庫)
- 作者: 三木聡
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/01/25
- メディア: 文庫
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三木監督はインスタント沼や図鑑に載ってない虫など好きな作品が多い映画監督です。なので小説もちょっと期待していました。
最初からハイスピードで文体はライトノベルみたいでした。読みやすいです。でもたぶんこれ、文章より映像のが面白い気がします。三木さんの映像で見たくなりました。そういう戦略でしょうか。文章の美しさとかは求めない方がいいと思います。
4.職業としての小説家/村上春樹
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/09/28
- メディア: 文庫
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私は小説よりもエッセイの方が好きかもしれないです。語れるほど作品読んでないのでまだ分かりませんが。彼の作品は初期三部作と納屋を焼く、ノルウェイの森、海辺のカフカと色彩を持たない~だけしか読んでないのです。初期三部作は前述の美人に勧められて読みました。ノルウェーの山の中でノルウェイの森を読んだとか。素敵ですよね。憧れます。
小説家と言うと、どうも私は太宰や安吾のような人を想像してしまうのですが(私が好きなのもあります)、ちょっと違う感じがしました。
村上さんが仕事をどう思っているのかを知れるよい本でした。なんとなく自分と感覚的に似ていたり、おぉ、彼も普通の人と同じ生活をしていることもあるのか!と驚いたりしました。そりゃそうか。人間だもんな。
小説を書くのは私には難しそうです。続けられない!このブログも続けられるのか心配です。
5.恋は、あなたのすべてじゃない/石田衣良
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 文庫
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これを選んだ理由はあんまり覚えていません。なんとなく手に取ったらたまたまエッセイでした。
これとは別に小難しい本を読んでいたのであんまり頭を使わずにゆったり読めるものを求めていたのかもしれないです。
あまり本を読むのは速いわけではないので今週はこれくらいでした。ここ数ヵ月で読んだなかで気に入っているものもそのうち掘り下げようと思います。
いまいちブログの書き方や操作がよくわからないので模索状態です。リンクとか上手く出来てるかな。うーん。
それではまた。
芦田悠宇司